2018/10/24 12:19
『ゆきのともだち』に引き続き、ゆきだるまの絵本です。今回はゆきだるま自身が主役。

まっしろなゆきの原に立っているゆきだるま、見たことのない「いろんな色の花」を探しに出発しますが、行く先々で「ゆきで できているから はなには あえない」と言われてしまいます…。

冬の寒い雪の日にしか存在できないゆきだるまと、温かい季節に咲く色とりどりの花という組み合わせが、あり得ないからこそ夢想的で素敵です。雪景色と言えどもおしゃれな色合いで表現されていて、うさぎや猫やカラスなど動物たちのカットもさりげないながらも魅力的なのは、「動物を描かせれば第一人者」と言われるヨゼフ・ウィルコンだからでしょうか。
カバーの物寂しいゆきだるまの表情が物語が進むにつれて変化する様子がほほえましいです。
『ゆきだるまのさがしもの』
ぶん:ゲルダ・マリー シャイドル
え: ヨゼフ ウィルコン
やく: いずみ ちほこ